
稔ヶ丘高校には、
「コーピング」という、独自の学校設定科目があります。
「コーピング」とは、
「対処法」という意味で、本校で学ぶ生徒の皆さんが、自分の力で人生の諸課題に対処し、解決していく力を身に付けられるようにと考えて創られ、1年次の必修科目として、1年間にわたって学習します。
そもそも「コーピング」は、早稲田大学人間科学学術院の菅野純教授、嶋田洋徳教授のご指導のもと、両研究室と本校で共同開発したプログラムです。認知行動療法の理論に基づき、人間関係におけるストレスにうまく対処していく方法を学びます。
授業では、「情動・認知・行動」という3本の柱に、導入と総合の単元を加えて、実施されます。
「コーピング」のスキルは、本校に入学してチャレンジの成果を確実にあげるために、力強い味方となるはずです。
また「コーピング」は、1年次のクラス担任が授業を実施します。
より充実した学校生活を送るために必要な力を養う科目であると同時に、クラスの仲間同士やクラス担任の先生との相互理解を深める場にもなっています。
※ 1年間の終わりに、生徒は学習をふり返り、実践レポートを書いています。その一部を抜粋して紹介します。
私は、友達と会話をしているとき、なかなか話が続かなくて、「私って話すの下手だなあ」と思うときがありました。(中略)授業で「会話上手になろう」の「答え方のくふう」を勉強して、友達との会話の中で、さっそく試してみました。すると、答えに一言ことばをつけ足すだけで、話が少しはずむようになりました。それから毎日、会話のスキルを使っています。おかげで、友達とももっと仲良くなれた気がしますし、自信が持てるようになりました。私はすごい進歩だと思います。